最近、寝ても覚めても服のことを考える日々が続いていたりします。
まだまだ初心者なので自主的にですが学ぶこと(調べること)が多く、勝手に大変になってます(笑)
でも、これが本来の勉強・学びなのかなと思うのですよね。
人から教えられる講義スタイルだけが勉強であるかのような受動的教育を受けてきたわけですが、自ら進んで興味のあることを深く独学で掘り下げる。
時代が時代なのでネットが揃っていたり、欲しい書物を即座に手に入れることができる環境は大きいもので、そういう環境がない時代には講義スタイルが適していたのだとは理解しています。
今、調べに夢中になっているのは、ブランドのコンセプトや歴史、素材の特徴、体型・思考との兼ね合いです。
正直、あまりに多過ぎて大変なので、今はドメスティックブランドに焦点を当てて調べています。
まだ現物を見れてはいないのですが、例えばCOMOLIというブランドの「"全ての洋服の原型は欧米から生まれ、ある目的の為に作られた物である"という基本概念のもと、日本の気候と日本人の体型に合う、上質でシンプルな日常着を提案する。」とか、DEVOAというブランドの「研究は人体の可動域を理解することから始まる。動作に対しての皮膚、筋肉、骨格のパターンを構築。長い年月を経て表裏一体である進化と退化を続けていく人体。DEVOAが考える仮説と進化論によって服を表現」(どちらもファッションプレス参照)というコンセプトって、読むだけで心が躍るんですよね。
本当に楽しいです。
そういえば、この前の記事で親友との京都での買い物を綴ったと思うのですが、あそこでの体験が元になって、好きなブランドができました。
arihuretajinsei.hatenablog.com
ファッションなるものに目覚めた約1〜半年以上前の時から「好きなブランド」という概念への自分なりの解の模索に奔走していたのですが(大抵の場合、周りに聞くと好きなブランドがあったので)、UNIQLO Uの次への一歩が踏み出せない、というより踏み出し方が分からないでいたのですよね。
「好きなブランドってある?」、「どうやって好きになったの?」、「そのブランドの品は何点くらい持ってるの?」とかしょっちゅう聞いてました。
何故なら、知れば知るほど世の中には多くのファッションブランドに溢れていて、あんなにもの中から好きなものなんてどう見つければ良いか分からなかったのです。
で、結論から言うと「Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト) 」に決めました。
理由としては、色々あるのですが、
1.服と身体との間の空間を作ることでドレープ(揺れ感と解釈)を演出するというコンセプトが私のゴツい体型にもとてもフィットしたこと。
2.アイテムに対しての「色」をどれにするかという悩みから解放されること(基本黒を基調として、たまに白と、その他差し色で赤や青が入っている)。
(この2番の理由は大きくて、インナーはまだしも高いアウターで色で迷うことに困っていて、色によって他の部分の合わせ方も規定されてしまうため、黒で統一されていることはその日の気分にも左右されず、とても重要な要素だと思います。色合わせすらも考えるのが楽しいという感覚は理解していますが、そこまでお金かける余裕も、同じブランドの色違いだけに固執する理由もないのですよね。)
3.1と被りますが、UNIQLOで買ったウールカシミヤチェスターコートを前を開けて風になびかせて着るのが好きだった体験から、揺れ感が好みで、なおかつ単純に着た時のシルエットや見栄えがとても好きだったから。
4.アメリカンテイストとヨーロピアンテイスト(アメカジとか原点である西洋の洋服そのもの?)でバランスを取り身体に落とし込むのも良いが、どうしても海外においての本質がある以上、低身長、短足、(どちらかと言えば)和顔な自分には限度があるのではという疑問を解決するように、和のテイストが織り込まれた(と思しき)服が出されていたから。
5.ふと気付いた時に今の服装が若者(大学生、いっても20代まで)であることを前提として成り立つようなものばかりで、いずれ来たる次へのステップまでの刹那的なファッションに過ぎないと気づき、長い期間(できれば一生)好きなブランドであり続けられるものでありそうだということ。
の5点でしょうか?
実際に、この間地元から下宿先に帰る際に途中で京都に立ち寄りまして、京都伊勢丹の6Fのヨウジヤマモト直営店で服を見て、試着して、一点購入して来ました。
arihuretajinsei.hatenablog.com
(この日ですね)
言わずもがな、これまでUNIQLOくらいにしか手出ししてこなかった私でなくとも高過ぎると感じる価格帯ではありましたが、その他ブランドに手出しせず一点集中でならなんとか世界観を輸入できるかなという気はしております。
買ったのはラップパンツという、別布が巻きつけられた形のパンツで、価格は税込7万2千円ほどでした。
(サイズは3でかなり太めで面積が大きいです)
見た目だけでは分からないもので、実際履くとめちゃくちゃ履き心地が良く、シルエットも凄く綺麗で、予算5万円のはずが2時間悩んで購入しました。
難点があるとすれば、これまで購入し所持していた服とは簡単に合わせられるものではなく、同一ブランドで統一する必要性はあるのかなという点。
学業との両立はもちろん、バイトを頑張ってある程度アイテムを揃えていこうという気持ちで一杯で、それが本質にはならないよう気をつけますが、服を着る時間が楽しく、学校に行くモチベーションにも繋がっています。
いやー、でも、本当にファッションを学ぶ上で、関連して色々なことを学びました。
初めて自腹で高額商品として購入した、パドローネのハイスタンダードラインのブーツ、ゴムソール貼り含め約4万円からは靴の手入れ、靴の履き方(指ではなくシューホーンを使うべきとか)、歩き方、革とは、靴の製法(グッドイヤー、マッケイとか)など。
これまでに購入した、お気に入りのUNIQLOウールカシミヤチェスターコート(約1万円)やアーバンリサーチとNANGAのコラボ(?)のダウンジャケット(3万円)からは日頃の手入れ、クリーニングとは、掛けるべきハンガーの種類、素材、保管方法など。
自腹(それも高額であるほど)で購入したり(当たり前かもしれませんが)、時間を掛けて吟味したり、労力掛けて店に出向いたり、念入りに深堀して調べたり、信頼する人のオススメであったり、そういう事が愛着とか興味を湧かせるんだなと学びました。
それまでは服なんて適当に表示も見ず洗濯機に入れ、脱ぎ捨てていましたから。
今では畳んだり、ハンガーに掛けたりと丁寧に扱い、洗濯表示は必ず確認し、洗剤を使い分けたり、洗濯ネットを使ったりと気を使うようになりました。
今回買ったヨウジのラップパンツは素材がウールギャバジンというスーツに使われているような素材なのですが、大事に扱えば何十年と持つとのことで、人生を共に成長できるという意味合いからも決して法外に高いだけではなく、想い入れの持てる素敵な出会いだったのかと思います(少しクサイ台詞ですが)。
服は可視領域の最外殻ですからね。
適当に済ませるのではなく、内面の体現でもあり、それは対外的な表現に留まらず、自己の心地良さだったり精神の鎧でもあり、もっと重要視すべき点だったのだなと認識させられました。
デザイナーである山本耀司氏の著書(?)である「服を作る モードを超えて」と「All About Yohji Yamamoto from 1968 山本耀司。モードの記録。 モードの意味を変えた山本耀司の足跡を探して。」の2冊も買い、理念や歴史など勉強しております。
(なかなか良い値段しました)
ただ、忘れてはならないのはやはり服は本質ではないということ。
服は服であり、身体を整える・鍛えるということも一方で行うことで高められるのかなと思います。
結局は人の勝手なので直接とやかく言うつもりはないですけど、Twitterとかインスタグラムでヨウジヤマモトで検索かけると愛好者のアカウントが出てくるのですが、うーん、正直タイプが違うなぁと思わざるを得ない人が多いという印象。
やたら一般のファッションに疎い人達を小馬鹿にしてみたり、人生全てがヨウジ基準であるかの如く語っていたり、ファッションは人の目より自己満足優先と語る割にキメた着用写真載せまくりだったり、同じ愛好者で群れて集う写真を載っけて粋がってみたり…。
自分は他人と違うアピールのための道具になり下げたらダメじゃないか?と私は思うのです。
三代目JSBというEXILE系のグループのメンバーがヨウジ関連のアイテムを身に付けていたことからファン層が無知なままでヨウジに手を出すことを勝手に危惧して批判していたり。
良くも悪くも一般的な服装とは異なる見た目だけに本意とは誤解されやすい側面を持つのであるわけで、その辺は気を付けなければならないし、好きなのであれば評価を下げるような真似は控えるべき、だと初心者なりに思ったというのはあります。
いろんなブランドのコレクションを見た中で分かりやすく(?)カッコいいと初心者な私が思ったほどなので、多くの人の琴線にも触れるのであろうし、そのことから愛好者層も広いのかなぁと思うところではあります。
良くも悪くもその魅力、こと魔力に引っ張られるのかなぁと。
偉そうに映ったら申し訳ないですが。
無論、逆に着こなしが上手いなぁとか、良さを引き出してるし憧れるなぁという方もおりましたよ。
あと話は変わりますが、こういう場で勝手に名前を出して良いものか分かりませんが、ヨウジヤマモトについてどういうブランドでどういう人が着て、高価なだけにどのような取り扱いが必要になるのかなどを調べている途中で出会った「まるでシーラ・Eのような生活」というブログの「大学時代までJEANS MATEで服を買っていた俺が、ヨウジとギャルソンを愛好するようになるまで。」(計8編)と「服ヲタクを辞めます。」という記事はとても参考になりました。
「服ヲタクを辞めます。」の記事にてこのシーラさん(勝手に省略させていただきます)は既に愛好者の立場から撤退したと綴られているのですが、共感できる点は多く、学ばせていただきました。
その記事が大きく近づけてくれたというのはありますね。
だってパンツで7万ですよ⁉︎
冷静に考えたらそのお金でできることなんて山ほどありそうなもので。
本当に限られた資本で行動を選択する立場である学生が手を出すようなブランドではないということは分かっていますが、世界の見え方を変えてくれた経験もでき、個人的には満足も納得もしているので良いのです。
今のところ、多い月でバイト代は家庭教師と飲食バイトで半々で約4万ずつなので月8万が自由に使える限度額です。
よく聞く社会人のお小遣いが2〜3万とか、大学生より働くのに使える資金が少ないなんて絶望的だなぁと思ったり。
親にお金出していただいて生活が成り立っている私が何を言ったところでアレですし、このことは親には話せませんけどね(どう使おうが自由ではありますけど、いやいつか借りた恩は返します)。
ほどほどに、そして慎重に、これからも自分という人間の感性を磨いていけたらと思います。
それでは。
シーラさんはメンター(指導者)という既に知り尽くした先人がいて案内をしてもらったとのことなのですが、私にはそのような身内がいませんでしたもので、なかなか行くのには勇気がいりました。
実際、1度目に訪れた京都ショッピングの際は通り過ぎるだけで精一杯でしたし。
その他、ヨウジに関しての入門講座というか、初心者の入りとしてだったり、どういうブランドであるかや、扱い方を記載している記事は見つからなかったので、初心者が手出しする資格はないんじゃないか?とも思ったりしていました。
そんなに資金がないので頻繁に購入などはできませんが、今後好きなブランドとして購入し続けて行く予定ではあるので、私と同じような境遇の方向けになるような記事が書けるといいなとか思ってます。
ちなみに、実際店舗に伺うと店員さんはとても優しく丁寧に応対して下さいます。
ヨウジ独特の服装を店員の皆さんがしていらっしゃるので変に威圧感を感じる気も分からなくはないのですが、そこは安心していただいて大丈夫だと思います。
物凄くカッコいい青の紙袋(?)に入れてくださったり、一旦お店を出て考えてくると言い戻った時には丁寧にお取り置きしてもらえていたし(頼んでないのに)、連絡先の入った名刺をいただいたし、何かあれば連絡ができるよう連絡先を書いたりなど普通のお店とは違う、お客さんというより顧客という形での応対には驚きましたが(笑)
詳しいことはまた別記事できちんと書ければと思います。
続きはこちらから↓
arihuretajinsei.hatenablog.com