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ウールギャバジン洗濯してみた(ヨウジヤマモト編)

こんにちはSOです。

 

前々から、出す出す詐欺を繰り返し、放置すること約1年。

 

確か、丁度去年の9月中ばに初めてのクリーニングからの返却を迎え、お手入れについての記事を更新するつもりがズルズルと延びて今日この日に…。

 

まぁ、結論から言うと「何とも言いようがない」と言うのが正直な理由で(クリーニングに関しては)、ましてや別にその辺の知識に詳しいわけでもないっていうのも乗っかっていて。

 

ただ、悪い話かもしれないけど、最近、YouTubeの方でも「ヨウジヤマモトを洗います&服のケアについて」といった動画をアパレル関係の仕事の方?があげていたり、たまにTwitterなどでも手洗い大丈夫だったツイートをちらほらと見かけたため、価値が下がるというか、常識が「基本洗える」になってしまった後では無価値な記事になってしまうという焦りがあったので、それに押されて出すという流れです(苦笑)。

 

まず、結論から先に言うと、

クリーニングに関しては、そのいわゆる「ドライクリーニング」というものの効果を体感することはあまり期待できないのと、しかしアイロン掛けによって自分では管理不可なレベルでのシワの取れ方はしました。

 

洗濯不可表記のウールギャバジン(18AWバルーンパンツ)の手洗いに関しては、個人の感想としては、全く問題なく済ませられました。

一番気になる、風合い(触り心地、着心地、艶感など)に変化はほとんど見られず、縮みもなく、むしろサラサラ感は増した(適切には、買った時に近づいた)ような感覚がありました(こちらに関しては1年無手入れが大きな要因である可能性は否めない)。

 

ちなみに、レーヨン製のシャツを2着、洗濯不可表記のものも手洗いしたことがありますが、今までのところ問題は生じていません。

 

以下、細かく解説していきます。

 

まず、クリーニングに関してですが、全然勉強不足で詳しい知識がないため、「素人の感覚的意見」になることご了承下さい。

 

依頼を出したお店には白洋舎を選び、高級クリーニングコースを洗濯、基本ドライクリーニングでお任せすることにしました。

 

白洋舎を選んだ理由ですが、まず近所に店舗があったことと、高級ブランド用のクリーニングコースが選択肢として用意されていたこと(安心感)、調べた限りでは有名であったこと、などそのくらいです。

 

技術が云々とか細かいレベルのことは分からないので、正直お試しくらいの感覚で出しました。

 

ここで、1年前に出して帰ってきたクリーニング品の写真を(出す前の写真は撮り忘れていました、すみません)。

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ウールギャバジンラップパンツ


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ウールギャバジン5Bジャケット


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ウールギャバジン紐パンツ

 

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レーヨン2Bジャケット


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ウールカットソー

 

いずれも、この写真だけでもアイロン掛けに関してはすごく綺麗に掛けていただけていると改めて思います。

 

ただ、

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なんなのか、生地の表面に薄らと白い汚れは落ちずに残っているのも見受けられました。

 

これはクリーニングによって着いたものではなく、元々の汚れです。

 

襟裏の汗染みもレーヨンジャケットに関しては完全には落ち切りませんでした。

 

一応、ドライクリーニングとは何なのかに触れると、間違っていなければ、油溶性(脂溶性?)の汚れを落とす洗濯という解釈です。

 

要するに、普段家で洗濯機にかける洗濯は、水を使用しているため、水に溶けるタイプの水溶性の汚れ(汗とか)を落とすことがメインになります。

 

逆に言えば、水溶性以外の汚れは落ちない、油性の汚れは落ちずに残るため、よく聞く皮脂などの脂汚れが後々に黄ばみや匂いなどとして表出してきてしまうため、それを防ぐ目的でドライクリーニングに出すわけですね。

 

仕組みとしては、水溶性の汚れは水で流すように、油溶性の汚れは油で落とすようです。

 

そして、ヨウジヤマモトにおいてメインで使われる素材である「ウール(羊毛)」は、水洗いにかけると特性上スケールという毛の表面にある鱗状の物が開いて絡み合うことで縮みを生じさせるらしく、基本的には「水洗い不可」な素材として知られているのですね(伝文系語尾ばかりですみません。専門家ではないので個人的な意見、解釈の意味でそうしています。)。

 

なので、基本的にウールに対して施せるお手入れ法としてはドライクリーニングに出すことくらいなのです。

 

しかし、それでは普段の洗濯と逆現象が起きて、油溶性汚れは落とせるものの、水溶性汚れは積もって行ってしまう。

 

なので、「手洗い(水洗い)したいよね」という気持ちになるわけです。

 

んで、これは大事な事実ですが、洗濯(以下、水洗いを指す)だろうが、クリーニングだろうが(以下、油溶性汚れ落としの意)、生地に負荷を掛ける点では変わらないということ。

 

これは仕方のないことですので、受け入れるしかないですね。

 

となると、気にしたいのは、「洗濯クリーニングによる負荷やダメージ」か、「それらによる直接的な負荷は回避して積もる汚れによる負荷やダメージ」のどちらの方が生地に対しての悪影響が強いのか、という天秤にかけるということ。

 

例えば、着て出掛けるたびに洗濯クリーニングにかけていたのでは、汚れの積り具合よりそれらの負荷ダメージの方が大きいでしょうし、放置するんじゃ、1年、2年、5年…、となるとさすがに精神的不安にまで及ぶものがある気がしますし、その良い塩梅が定量的に知れれば良いのですけどね。

 

と言っても、そういう指標はなかなかないもので、自分で感覚的に確かめていく、決めていくしかないわけで、私としては、

・クリーニングは基本的に半年に一度

・洗濯はかいた汗の量に応じて最短でも1週間もしくは5回着用の間隔を空ける

という方針で行こうかなと決めました。

 

続いて、洗濯手洗いに関して詳しく。

 

先述したように、ウールの特性は知っていたことと、まぁ洗濯表記にも不可と表示されていることと、店員さん複数名に過去に尋ねても基本水洗いにかけたとは聞いたことがなかった(ファブリーズかけてブラッシングという回答多数)ため、避けてきましたが、1年間、クリーニングにも出さず(通年で履けるアイテムだったため)、相当量の汗をかいた自覚があったため、もはや洗濯によるダメージを超えているのでは?という不安から、それと失礼で傲慢な話、アイテム数が初めに比べてだいぶ増えたため、傷んだら傷んだなりに履こうと決心ができたため行いました。

 

ちょくちょく、水洗いでも行けたツイートや、「シワギャバとは水洗いにかけシワ感の表現のなされた丈夫な生地」という表記を見かけたことがあったのも大きいですね。

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(↑シワギャバとは で検索をかけて出てきた記事から抜粋)

 

ちなみに、ギャバことギャバジンというのは織り方の名前です。詳しくは検索!

 

逆も然りで、なんかドクタージャケットにスチームをかけたか何かで表面にポツポツと凹凸ができたとかで、アトリエ(制作先)に出したら「そりゃそうなるよ」って回答されたとかいう旨のツイートを見かけた記憶もあって、不安でもありました。

 

さて、正直、素人による丁寧を心がけた手洗いより、洗濯機の手洗いコースの方の信頼度が高かったので洗濯機に任せようかと思いましたが、記事化する上で再現性の観点から手洗いした方が情報の価値があるとおもったので、手洗いにしました。

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(洗う前の状態)

 

サイズの良い容器がなかったので、磨いて洗った浴槽にぬるま湯を張って行いました。f:id:arihuretajinsei:20200906231314j:image
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ちなみに、洗剤はランドレスのウールカシミヤシャンプーという商品を使いました。

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結論でも既に述べた通り、結果としては素人目には全く変化が感じられなかったどころか、着心地が復活した感覚があるため、成功と言って良いのではないかと思っています。

 

あっ、干すだけではシワは多少つくので、アイロンで伸ばしました。

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(干す前。シワというか表面に凹凸が見られる。)

 

それと、悩んだものの、その後同じくウールギャバジン製のバルーンパンツを洗濯機の手洗いコースにて洗濯しており、そちらも問題なく済んでいます。

 

結論としては、丈夫。

 

以上を鵜呑みにしてしたものの失敗したとなっても責任は取れないので、あくまで参考程度でお願いしますね。

 

今回は、お手入れ全般について語ってしまいたいので、もう少し補足というか追加情報も記載しておきます。

 

ウールギャバジン以外の素材、主にコットン類に関してはヨウジヤマモト製のアイテムだと洗濯不可評価がかなりの割合を占めているのですが、私はさすがに洗濯機にかけます。

 

お洒落着用洗剤(エマール)での手洗いコースです。

 

ウールは汚れに強く匂いも付きにくい特性も持ち合わせているらしいのですが(しかもギャバジンなのでより耐久性も高い)、コットンの平織(カットソーやシャツ)だと特に汗の吸収量がウールに比べて凄いですし、肌に近い部分で着ることも多いため、さすがに洗いました。

 

こっちは、消耗品だと思うくらいの気持ちが不可欠ですね。

 

シャツとバルーンパンツ共に色落ちが見られ、カットソーに関しては毛羽立ちや伸びが確認できます。

 

まぁ、でもそんなものかなと思っているし、汚れのダメージを気にする気持ちの方が上回るアイテム類なので後悔とかは特にないです。

 

続いて、普段のお手入れとしては、たまにブラッシングをジャケット類、ウールギャバジン製のアイテムには掛けています。

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(江戸屋ブラシ)

 

靴も同じくなんですが、細かい埃を落とすことで油分の流出を減らすことと、単純に汚れ落とし、あとは毛流れが整うことで見栄えとしても良いとのことです。

 

これも体感は分かりにくいですが、クリーニング同様、後悔したくないのでね。

 

それに、案外手間をかけてる分、愛着も湧くし、案外嫌いじゃないんですよね。

 

服類はそのくらいかなあ。

 

思い出したので書くと、新品でお店から買うとついてくる「当て布」っていう購入品と同じ生地の小さい版の物をただただ保管するのではなく、試し洗いに掛けて様子見するのは大いにアリだと思います。

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っていうか、担当さんからはそれが本来の使い方だと聞きました。

 

ちなみに、これも記事化するつもりですっ飛ばしていましたが、5回ほど洗いに掛けて縮みはなく、風合いの変化もなかったです。

 

それも洗濯の後押しをしていました。

 

まぁ、ここまで書いといてなんだけど、びびり過ぎっていうか、大袈裟だなという気はしますね。

 

結果論だけど。

 

まぁ、安物じゃないから許して下さい。

 

あとは、靴類。

 

革靴は普段はブラッシングをたまに掛けて、2ヶ月に1度くらいのペースでセルフ磨きに掛けています。

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(ブートブラック ブラシ)

 

ペースに拘らず、気になることがあったり、雨に降られたり、汚れが付いたら磨くこともあります。

 

この辺のやり方は、基本YouTubeの「靴磨き芸人 奥野の兎にも角にも靴磨き」を参考に全て行なっていますので、そちらを参考にどうぞ。

 

スニーカーも同じくですが、ジェイソンマークというアイテムで磨いています。

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こちらは汚れが目立ってきたら磨くという感じですね。

 

革靴は黒ですが、スニーカーは白も多いので、比較的汚れが目立ちやすく、気をつけがちですね。

 

ただ、水を用いるため、革靴に比べて後片付けが面倒なので、少々後回しにしがちです。

 

くらいかな。

 

あー、ウールギャバジン系の手入れにもう一個追加しようと思っているのは、あくまで洗濯にかけるのは裏地がなく、後処理(干したり、アイロン掛けなど)に困らないアイテムだけなので、それ以外のクリーニングオンリー系はこまめに固く絞った濡れタオルで肌の触れた箇所を軽く水拭きしようと思っています。

 

これするだけでも違うがするので(まだしたことはない)。

 

水溶性の汗汚れとか落ちてくれると良いなぁという気持ちですね。

 

さてさて、長くなりましたがいかがでしたでしょうか?

 

素人意見なので、間違いが多く含まれている可能性もありますので、詳しい方で読まれた方いましたら遠慮なくご教授頂けると助かります。

 

すみません、また後から思い出しましたが、靴には履いた後にシューキーパーを入れています。

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(コロニル シューキーパー)

 

帰ってすぐは、足の汗で蒸れて湿度が高いらしいので、朝まで放置して、朝になったら入れるくらいの感覚です。

 

入れっぱなしは、それはそれで良くないらしいのですが、ズボラなので放置しています。

 

なんなら、シューキーパーを入れることすらサボりがちなので気をつけたいですね…。

 

それでは。

 

 

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