Twitterの方でRTして言及しましたが、田舎出身東大生の語る格差。
以前記事にした「都会、学歴コンプ」に繋がる話だなぁと。
私はYahooのトップで見かけましたが、Twitterでも反響は大きかったようで。
文章化の観点からすると先行された感があるのですが、まさに「機会に至るそもそもの発想がない」に尽きると。
前提としてきた人生の積み重ねの圧倒的な差。
大学入学以前の年齢を対象とすると、それこそ主体的に能動的に選択できる事の範囲があまりにも大人と比べ狭いのだから日頃の環境から与えられる情報、体験、現象が成長させるわけで、今のご時世ネットで情報を得たり、買い物をしたり、住む土地の差でしかないというのは机上の空論感。
偶然にも私がその田舎一般から意識だけは抜け出せた要因は、高3当時ルーターを購入しWi-Fi環境が家に整ったことであります。
当時はガラケーからスマホに移行初期で、私はガラケーでしたのでSNSなどはそれまでろくに触れられておらず、かろうじてスピッツファンとの交流を目的としたmixiアカウントの運用をしていたまででした。
無論、家にパソコンはありましたが、自分のものではなく、たまに調べ物をする程度の使い方しか知らない。
そこで、元から所持していたiPod touchがWi-Fiによりフル活用できるようになったことで、ネット全盛期を迎え、Twitterを始めたわけです。
そこでは受験生アカウントとして運用しましたが、色々な人と出会いました(表現が適切かは不明)。
高3当時、クラスはおろか、学年で1、2人いるかいないかの医学部受験生、いわゆる高偏差値大受験生数の学校でしたのでその辺の情報はなかったですし、ブログのように文章が書き置きされているだけではないTwitterのような場で同じ志望者と交流が図れたのは大きかったです。
皆は予備校に通っていること、使用している参考書、問題集は皆にとって常識でありながら私は初耳だったこと、校内環境が整っていること、中高一貫校の履修速度の速さ、模試判定がD以上でも色々な思いがあること、放課後学習、朝課外、補習などなく自習時間が多いこと…。
何から何までカルチャーショックというか。
浪人にしても何をどうする必要があるのか分からないし、現役は絶対で可能ならば地元という同級生も多かったですね。というかほとんど。
服にしたってそう。
田舎なりに県庁所在地住みながら、有名どころのセレクトショップなんてほぼなしにファッション感なんて育つわけもなく。
今になって調べるとポツポツと個人経営のセレクトショップはあるみたいですが、そこに発展するわけもなく。
GUとかコムサイズムも最近できた程度で。
それらへの発展もないのだから百貨店なんて行く理由もない。
勉学面ではネット接続以外で現状打破するには東進衛星予備校とか河合塾マナビスみたいな大手予備校の映像授業塾に通うことぐらいしかなかったんじゃなかろうか。
都会に出るための手段として大学受験してるのも多かったし、学部学科なんて二の次なんてのもいましたし。
あまりこのようなことを言って良いものか悩みますが、下宿先のこの土地は地元よりは遥かに整った街ですが、親の育ちと大都会未満の半端な都会さによって人生の多くの機会を我が生徒は失っているのだろうなと感じることは多いです。
母子家庭で団地住まいの高校生女の子の家庭は指導中ずっと隣の部屋で弟のゲームで遊ぶかアニメを見るかの音が響き、母親もずっとテレビを見て笑う声が聞こえ。
その過ごし方がダメだというわけではないですが、指導の19:00〜21:00はテレビのゴールデンタイムだということを考えても察するにそれ以外での時間の過ごし方を知らないのだろうなと。
小学生男子の家庭は半端に仕入れた子育て論で子を縛り、平均的で一般的な育ち方をすれば良いと言う通りに育ってるし。
前にちらっと触れましたが、虚構の暇地獄で時間を浪費。
街の環境がアレでも、最少環境である家族の中で意識が高く育てられれば問題はないのかなと。
でも、その親も元は環境に育てられているであろうはずで、…。
何か新しいことに気づく、出会えるのって他者から与えられた時がほとんどだと思うのですよね。
テレビにしても、ネットにしても、学校という環境にしても。
ネットは他と比べ圧倒的な情報量を与えてくれる代わりに能動性も求められるもので、TwitterにしろNewsPicksにしろyahoo!のニュース欄にしても。
街からは与えられず、テレビと学校からのみ与えられ、なおテレビはチャンネル数が少なく、学校も整っているのは最上位のみ。
きっかけのためのきっかけ=発想を与えるのは、無からの自発ではなく、他者からの供与なのだと。
具体化すると発想とは「知りたいことを知るためになんと検索すれば良いかわかること」みたいな。
やはり私は文章化するのが下手ですね。
上手い人の文章を元に書いているだけに、その差に嫌気がさしますがこの記事然り、これまでのものを読んでくださる方に改めて感謝いたします。
では。